日記

昨年度末は学位論文が無事通り、晴れて博士になれました。
人生一つのあこがれを手に入れ、今後とも精進し家族の助けをありがたくもいただきながら、頑張っていこうと思います。

やっと書き物が終わったかと思えば、次に行くための申請書作成に追われている。
うまく通ればこれほどありがたいものはない。
その先のためにも、論文を書きかきしないとね。

A3トレース台の威力

査読から帰ってきた。
Figがへたっぴだから書き直してね(意訳)とのことで、まあ3年前に墨入れしたものをそのまま出したのはやっぱりまずかった。
しかし!ここで昨年末手に入れたA3トレース台の活躍するときが来たのである。
保護カバーの静電気力で紙が程よくくっつき、広いスペースで長い線をかけるので非常に作業がはかどった。

2017年、明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
生きております。

今年は暖かいお正月を過ごし、何本か原稿を完成させて先生へ送りつけました。
いろいろと勝負の年になることは間違いないので、気を引き締めてまいりたく思います。
引いたおみくじは小吉:「学問は困難なり勉学せよ」との神託であった。

8月

やっとパソコンが安定してきた。
先月半ばに不具合が発生して、いろいろ組み替えて設定しなおして、やっともとの環境に戻ってこれた。
この夏はできるだけサンプリングに行かず執筆活動にいそしもうと思う。
とかいいながら、ついついいろんなとこに足を伸ばしてしまう。

写真は6月のもの。
場所は伏す。

カゼトゲタナゴの単生類

前回まだやめとこうといったのですが、PDFは8月28日までしかフリーじゃないよ、とのことなので、もう紹介しておきます。
(オープンアクセスは高額すぎてあきらめました。。。)
PDF:http://authors.elsevier.com/a/1TLif4wbiQdPb4

昨年春に佐賀で採集したカゼトゲタナゴに変わったユビガタムシ属を採集しました。
ユビガタムシ属は900種を超える大きな属ですが、今回記載した種は大きなV字型の背側支持棒を持っており、この形質を持つ種類は過去に2種しか知られていませんでした。
しかしながら、既知種とは交接器の形状から容易に区別されたので、新種として記載しました。
ここまではよくある話ですが、本種は他のタナゴ類からまったく見出されません。
宿主であるカゼトゲタナゴは現状絶滅が危惧され、九州の一部にしか生息していないことを考えると、この宿主特異的な単生類は宿主以上に絶滅に瀕している可能性が考えられます。
現状の日本では寄生虫を生ずつとして捉え、生態を把握し、時には保全する、という考えまで及んでいません。
しかしながら、少しずつでも情報を蓄積し発信していければと思います。