ちょっと干潟に行ってきた

天気も良かったのでドライブがてら干潟に遊びに行ってきた(ただ現地に着く前に小雨が降り始めた)。
といってもサンプリングのついで。
どうしてもこれが欲しい、とおっしゃる海外の研究者からのおつかいである。
採れているかどうかは開けてみないと分からないのだけれど、居ることは知っている。
なお、日本からは約80年ぶりの再発見なので、こちらは短報を用意済み。

小潮小潮で全然潮はひかないけれど、それでも仕事の後に30分くらい探索できた。

曇天


たも網トロールで入ったヒモハゼ。写真は家の水槽で。
アナジャコ巣穴があるところでしか入らないから、それなりに依存しているんだと思う。
真面目に採らなかったので、他に採れた魚はヒナハゼだけだった。

干潟をふらふらしていたら、アマモの根が落ちていた。
そういえばアマモの根に入る貝がいたなあ、というのを思い出し何気に割ってみると一発で出た。

たぶんネムグリガイ、というか他に知らない。
こんななりでも二枚貝で、細長い軟体部の先に申し訳程度の貝殻がついている。
持ち帰って実体顕微鏡で確認した。

4個体ほど見つけ出したけれど、上手いこと取り出せなかった。反省。
とりあえずエタノールに入れておいた。

それなりに珍しいみたいだけれどもちぎれたアマモと一緒に流されて分散できるようなので、アマモのあるところにならそこここにいるのかもしれない。
広島での記録はあるのかしらん。明日ちらりと調べてみよう。

最後にこいつが歩いていた。はさみはすでにもがれていた。